シミ取り薬で本当に効果があるのは何?病院処方と市販ではどこが違うの? | シミ取り相談室

シミ取り薬で本当に効果があるのは何?病院処方と市販ではどこが違うの?

シミ取り相談室17 トラネキサム酸

シミ取り薬で本当に効果があるのは何?病院処方と市販ではどこが違うの?

ここ数年、シミに効果的な成分が次々と開発されています。ネットやテレビ、雑誌などでも「シミ取り薬」や「シミ取りクリーム」などを目にして、気になっている方も少なくないでしょう。

 

しかし、選び方を間違えると「思ったようなシミ取り効果を感じられない」「シミが全然薄くならない」なんてことも。

 

そこで今回は、本当に効果のある「シミ取り薬」から、塗り薬を中心に調査してみました。病院で処方される薬と市販薬の違いについても解説しています。

本気でシミを消したいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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塗るタイプのシミ取り薬は成分濃度がカギ

お肌に直接塗り込むシミ取り薬は、配合されている成分の濃度によって効果の現れ方に大きな違いが出てきます。

ドラッグストアなどで市販されている「シミ取り塗り薬」は、医薬品ではなく「医薬部外品」です。そのため、シミ取りに効果的とされているハイドロキノン、レチノイン、ビタミンCなどの含有量が少なく、シミへの即効性は少ないのが現状です。

 

美容皮膚科やクリニックで出される軟膏やローションの場合、市販では取り扱う事ができない濃度での処方が可能となっています。より確実で高い効果を得たい方は、医療機関でシミ取り薬を出してもらうのが良いでしょう。

 

ハイドロキノン軟膏

ハイドロキノン軟膏は、皮膚科で処方されるシミ治療薬の中でもメジャーなものです。

最近では、美白化粧品や、シミ・そばかす対策用のクリームにも配合されることが増えてきました。

 

シミ取り薬としてハイドロキノンが注目されているのは、「お肌の漂白剤」と呼ばれていることが大きな理由でしょう。

実際に、現在の有効美白成分の中ではハイドロキノンの効果を超えるものはありません。

 

ハイドロキノンは、シミの原因となる「メラニン色素」に直接アプローチし、色を薄くする「淡色化」という還元作用を持っています。

シミをはじめ、そばかすやニキビ跡などの色素沈着にも効果を発揮するほど、ハイドロキノンの「漂白効果」は優れているのです。

 

さらに、チロシナーゼと呼ばれる酵素の働きを抑制することで、メラニン色素が作られないように作用し、新しいシミやそばかすを防ぐ効果もあります。

 

市販されている美白クリームに配合されているハイドロキノンの濃度は、一般的に2~3%のものが多いです。しかし、皮膚科や美容クリニックで「シミ取り薬」として処方される場合には、ハイドロキノン5%の軟膏が主流となっています。

 

「病院なら、もっと高い濃度で処方してもらえないの?」と感じた方も多いかもしれませんね。

しかし、ハイドロキノンは皮膚への刺激も強い薬剤なので、5%以上の含有量にしてしまうと肌がただれたり、逆に色素沈着を作り出してしまうこともあるので注意が必要です。

 

ハイドロキノン軟膏は1日1~2回の塗布で、およそ3~6か月の継続使用が推奨されています。

 

トレチノイン軟膏(レチノイン酸)

トレチノインは、ビタミンAの誘導体で「レチノイン酸」とも呼ばれています。

お肌のターンオーバーを促進する効果により、加齢によるシミや色素沈着、シワの改善にも有効な成分です。

 

お肌表面の角質層を新しいものに生まれ変わらせながら、皮膚の再生を促進します。この過程で肌内部にあるメラニン色素を外に押し出していくため、シミを元から取り除くことができるのです。

 

目的によって濃度を細かく調整することが大切と言われていて、顔のシミ取り薬として使用する際には0.1~0.2%の濃度が一般的。

 

トレチノインは、非常に強力な作用がある薬剤です。そのため、高濃度で使用すると皮膚が赤くなったり、ポロポロと肌の表面がはがれ落ちてくることがあります。

「シミ取り薬」として塗布する場合には、必ず医師の診断と処方のもと含有量を調整しながら使用しましょう。

 

クリニックによっては、ハイドロキノンと併用することで高いシミ取り効果を実現していますが、皮膚に刺激を感じることも少なくありません。

その場合は、医師と相談の上「塗布回数」や「塗布量」をコントロールしながら治療を継続します。自己判断で使い続けるとシミが悪化することもありますので、シミ取り薬を使用している間に起こった炎症は、必ず担当医師に報告・相談をするようにしましょう。

 

ビタミンC誘導体(APPS)

美白に良いとされている「ビタミンC誘導体(L-アスコルビン酸)」は、美肌ビタミンと呼ばれる成分です。ハイドロキノン・トレチノインと一緒に、シミ取り薬として注目されています。

 

ビタミンC配合の化粧品やフェイスマスクも多く販売されていますが、実はビタミンC自体は皮膚に浸透しにくい性質を持っているため、そのまま使用してもシミ取り効果を実感しにくいというデメリットがあります。

 

そこで開発されたのが、「ビタミンC誘導体」です。ビタミンC誘導体は、角質層へ浸透しやすく、肌内部のメラニン色素付近で酵素反応を起こします。この酵素反応により、ビタミンCに変化して肌代謝を促し、シミの元となる「メラニン色素」の排出を手助けする役割を果たしてくれるのです。

 

さらに最近では、「APPS(アプレシエ)」と呼ばれる経皮吸収型ビタミンCが登場しました。

APPSは、高浸透型リン酸型ビタミンC誘導体として、真皮層の奥まで浸透し「メラニン色素」に直接働きかけることができます。

このため、肌の奥深くに発生してしまったシミに対しても「即効性」があるとされているのです。

 

APPSローションは多くの皮膚科で処方してもらえますし、APPSが配合されている美白化粧品も増えています。化粧品に配合されるAPPSの推奨濃度は1~2%なので、使用前にしっかりと確認をしておきましょう。

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飲むタイプのシミ取り薬で身体の内側から改善

シミ取り薬には、服用するタイプの成分も販売されています。飲み薬だけではシミの根絶をするのは正直難しいですが、塗り薬と併用することで大きな効果を発揮することも少なくありません。

 

ここでは、飲み薬としての「シミ取り薬」を簡単にご紹介していきましょう。

 

トラネキサム酸(トランサミン)

トラネキサム酸は、皮膚科などの美容クリニックで「シミ取り薬」として処方される場合には、トランサミンと呼ばれる内服薬になります。

主に、肝斑やシミの原因となるメラニンに身体の内側から働きかけ、シミを元から薄くしてくれる効果が期待できるため、塗り薬とトランサミンを併用して「シミ治療」をする医療機関が増えています。

 

市販の商品でトラネキサム酸を摂るなら、第一三共ヘルスケアから販売されている「トランシーノⅡ」がおすすめ。第一類医薬品に分類されており、8週間の服用で「年齢によるシミや肝斑」を改善できると話題です。

 

「病院に行くのはちょっと躊躇してしまう…」という方は、一度購入してみてはいかがでしょうか。

 

L-システイン

シミやそばかすを改善する成分として、有名なのがL-システインです。

テレビCMなどでも「L-システイン」という言葉は耳にしたことがある方も多いかもしれませんね。

市販のシミ取り薬として代表的なものは、「ハイチオールC」でしょう。

 

L-システインはアミノ酸の一種で、もともと私たち人間の体内でも生成される物質です。

皮膚や髪の毛、爪などを構成する「タンパク質ケラチン」の元となります。

その他の働きとして、黒色メラニンの過剰な発生を抑えてくれるため「シミ」にも効果的。もちろん、すでに発生してしまったシミに対しても「メラニン色素の無色化」という作用でアプローチしてくれるのは嬉しいポイントです。

 

ただし、L-システインを単体で摂取しても劇的なシミ撃退効果は実感しにくいでしょう。

ビタミンCやトラネキサム酸と一緒に服用するのがオススメです。

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シミ取り薬は病院処方してもらうのが美白への近道

年齢を重ねたことによる「しつこいシミ」は、放置していても自然に消えることはほとんどありません。

美白成分配合の化粧水や美容液を使ってみても「日に日にシミが悪化してる気がする…」という方は、やはり医療機関でシミ取り薬を処方してもらうのがベスト。

 

病院では現在のお肌の状態や体調面を考慮しながら、複数のシミ取り薬を併用して治療することができます。

あらゆる美白化粧品を試してみたのにイマイチ効果を実感できなかった方も、専門医に相談することで正しい改善方法が見えてくるはずですよ。

 

まとめ

今回の記事では、シミ取り薬の種類とその効果についてご紹介してきました。

トラネキサム酸やビタミンC、L-システインが配合された飲み薬は、ドラッグストアや薬局で購入することも可能です。

 

しかし、塗り薬の場合には成分濃度や、症状に合わせた組み合わせが重要。

市販の美白クリームや軟膏では、ハイドロキノン・レチノインの含有量が非常に少ないケースも珍しくありません。

 

年々増えていくシミには、できるだけ早めの対処が必要です。

薬でのシミ取りを本気で考えている方は、市販の薬だけに頼らず、ぜひ一度クリニックや皮膚科の医師に相談してみることをオススメします。